言葉の表皮
気持ちを伝える言葉は、なかなか難しいもので、詳しく説明しながら伝える種類のものならいいけれど、端的に伝えたいと言う場合は注意がいる。
下手な言葉を使うと、誤解も起こる。
恋愛の中では、「愛してる」と言う言葉なんかは、現実の世界で使うのだろうかと思う。
小説やドラマの中では頻繁に使われるが、現実の恋人同士のやり取りや夫婦の会話に出てくるだろうか。
言う方も照れくさいし、言われた方も重い、と感じてしまいそうだ。
「愛してる」と簡単に言う人は、本心も知れないが、その言葉にどれだけの責任が持てているのか。
そんな簡単に「愛」が発生するかー? と思ったりする。
「好きだ」と言う言葉が、気持ちが軽い、と言うわけではない。
好きな気持ちが大きいとか、真剣だ、という場合に、「好きだ」だけだと、伝えたい側が物足りなさを感じてしまうのだと思うが、それは言葉の限界なんだと思う。
それでも日本語なら、大好きとか、メッチャ好き、とか、他にもいろいろと付け加えて表現する方法もある。
ただ、子供っぽいとか、大人な言い方じゃないとか、受け取られ方に気を回してしまうのだ。
英語なら、恋するも愛するも好きだも「LOVE」なのである。
外国人は臆せず「I LOVE YOU」と言う。
それは恋人だけではなく、親や子供に対しても使う。
同じ単語でも、意味や度合いを違えて使えるということになる。
それは、言葉を使う方ではなく、聞いて取る方の受け止め方で伝わると言う事なんだと思う。
要は、言葉に込める感情ですべてが決まる。
感情を正確に読みとめれれば、どんな言葉であってもいいはずなのだ。
表面の言葉だけで惑わされては、ろくな結果にならない。
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